Jarisch-Herxheimer反応が診断の端緒となったWeil病の1例
80歳台,男性.筋肉痛,発熱を認め前医に受診した際,血小板減少,急性腎障害,肝障害を認め播種性血管内凝固症候群(DIC)疑いとして紹介受診となった.診断に先行して抗菌薬投与を開始したところ,Jarisch-Herxheimer反応を示唆する徴候を認め,Weil病(黄疸出血性レプトスピラ症)を疑い検体提出に至った.黄疸は遷延したものの,抗菌薬早期開始により比較的良好な経過をたどった.血小板減少に急性腎障害,黄疸を伴う症例ではレプトスピラ症も鑑別に挙げる必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 112; no. 6; pp. 1005 - 1011 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.06.2023
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.112.1005 |
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Summary: | 80歳台,男性.筋肉痛,発熱を認め前医に受診した際,血小板減少,急性腎障害,肝障害を認め播種性血管内凝固症候群(DIC)疑いとして紹介受診となった.診断に先行して抗菌薬投与を開始したところ,Jarisch-Herxheimer反応を示唆する徴候を認め,Weil病(黄疸出血性レプトスピラ症)を疑い検体提出に至った.黄疸は遷延したものの,抗菌薬早期開始により比較的良好な経過をたどった.血小板減少に急性腎障害,黄疸を伴う症例ではレプトスピラ症も鑑別に挙げる必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.112.1005 |