乾式遠心バレル研磨におけるチタン合金の研磨特性

超粗,粗および中仕上げ用の3種類の砥粒混入ナイロン研磨メディア(一辺10mm,高さ10mmの正三角柱状)を用いてチタンおよびチタン合金の乾式遠心バレル研磨を行った.工作物は一辺15mm,厚さ4mmの正方形板で,その材質は,純チタン(2種,α相),Ti-6Al-4Vチタン合金(60種,α+β相)およびTi-15V-3Cr-3Sn-3Alチタン合金(β相)である.研磨条件は,研磨メディア装入率50vol%,タレット回転数200min-1に固定し,研磨時間に対する仕上げ面粗さ,研磨量および研磨メディア損耗量等を測定した.その結果,仕上げ面粗さは研磨メディアの仕上げ用途に応じた順序になったが,研磨量は...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 52; no. 12; pp. 730 - 734
Main Authors 山本, 章裕, 北嶋, 弘一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2008
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Summary:超粗,粗および中仕上げ用の3種類の砥粒混入ナイロン研磨メディア(一辺10mm,高さ10mmの正三角柱状)を用いてチタンおよびチタン合金の乾式遠心バレル研磨を行った.工作物は一辺15mm,厚さ4mmの正方形板で,その材質は,純チタン(2種,α相),Ti-6Al-4Vチタン合金(60種,α+β相)およびTi-15V-3Cr-3Sn-3Alチタン合金(β相)である.研磨条件は,研磨メディア装入率50vol%,タレット回転数200min-1に固定し,研磨時間に対する仕上げ面粗さ,研磨量および研磨メディア損耗量等を測定した.その結果,仕上げ面粗さは研磨メディアの仕上げ用途に応じた順序になったが,研磨量は粗仕上げ用研磨メディアよりも中仕上げ用研磨メディアの方が多くなり,混入されている砥粒によって,必ずしも仕上げ面粗さの粗い方が研磨量が多いとは限らないことなどが明らかになった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.52.730