エボラ出血熱の現状~臨床医の立場から

2014年,西アフリカにおいて,エボラ出血熱(Ebola virus disease:EVD)の過去最大の流行が発生した.これまでの報告と同様に,患者に出血症状は少なく,消化器症状が目立つ.流行地では,限られた医療資源の中,支持療法の最適化が試みられている.医療従事者への感染リスク評価は一定せず,適切な個人防護具や先進国における医療体制について様々な考え方がある.我が国においても,未承認薬の使用などの課題を投げかけている....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 103; no. 11; pp. 2650 - 2652
Main Authors 古宮, 伸洋, 足立, 拓也, 加藤, 康幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2014
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Summary:2014年,西アフリカにおいて,エボラ出血熱(Ebola virus disease:EVD)の過去最大の流行が発生した.これまでの報告と同様に,患者に出血症状は少なく,消化器症状が目立つ.流行地では,限られた医療資源の中,支持療法の最適化が試みられている.医療従事者への感染リスク評価は一定せず,適切な個人防護具や先進国における医療体制について様々な考え方がある.我が国においても,未承認薬の使用などの課題を投げかけている.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.103.2650