腹腔動脈および上腸間膜動脈閉塞を合併したもやもや病の1例

患者は46歳,女性.主訴は腹痛.20歳時にもやもや病と診断.43歳時より食後の腹痛を認め,CTにて腹腔動脈,上腸間膜動脈起始部に閉塞を認め,高安動脈炎疑いで当科紹介となった.画像所見およびステロイド治療が無効であることなどから高安動脈炎は否定的であると考えられ,血管外科にてバイパス手術施行.病理では高安動脈炎や動脈硬化とは異なる所見を認め,もやもや病に腹部血管病変が合併した病態であると診断した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 10; pp. 2201 - 2205
Main Authors 秦野, 雄, 足利, 貴志, 井上, 芳徳, 戸舎, 稚詞, 磯部, 光章, 平尾, 見三, 原, 聡史, 工藤, 敏文, 猪狩, 公宏, 木脇, 祐子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2015
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.104.2201

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Summary:患者は46歳,女性.主訴は腹痛.20歳時にもやもや病と診断.43歳時より食後の腹痛を認め,CTにて腹腔動脈,上腸間膜動脈起始部に閉塞を認め,高安動脈炎疑いで当科紹介となった.画像所見およびステロイド治療が無効であることなどから高安動脈炎は否定的であると考えられ,血管外科にてバイパス手術施行.病理では高安動脈炎や動脈硬化とは異なる所見を認め,もやもや病に腹部血管病変が合併した病態であると診断した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.104.2201