キック方向の違いがサッカーインサイドキック動作に与える影響 射出球に対するキック動作に着目して

「I 緒言」インサイドキックは足部内側面でボールを蹴るキック動作であり, 指導書において「比較的大きく平らな面を利用して蹴ることができるためミスキックが少ない. 近距離でのパス交換やスルーパスなど正確性が求められる局面で使われる. 」とされている. Mitschke and Milani は, UEFA EURO 2012の31試合を対象に, パスが行われた状況を分析し, 全てのパスのうち59.6%がインサイドキックで行われていたことを報告している. このように試合の展開に不可欠な技術であるキックのうち, 正確にボールを蹴ることが可能であり, 試合での使用割合が高いインサイドキック技術の向上は...

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Published in体育学研究 Vol. 67; pp. 745 - 760
Main Authors 久保田, 大智, 藤井, 範久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.21039

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Summary:「I 緒言」インサイドキックは足部内側面でボールを蹴るキック動作であり, 指導書において「比較的大きく平らな面を利用して蹴ることができるためミスキックが少ない. 近距離でのパス交換やスルーパスなど正確性が求められる局面で使われる. 」とされている. Mitschke and Milani は, UEFA EURO 2012の31試合を対象に, パスが行われた状況を分析し, 全てのパスのうち59.6%がインサイドキックで行われていたことを報告している. このように試合の展開に不可欠な技術であるキックのうち, 正確にボールを蹴ることが可能であり, 試合での使用割合が高いインサイドキック技術の向上は, 試合を有利に進めることにつながる. インサイドキックは足部内側面でボールを蹴るという特徴から, 一般にサッカーのキック動作でみられる蹴り脚関節の屈伸動作に加えて回旋動作を行う必要がある.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.21039