高Ca血症を認めないにもかかわらず,急速に進行する腎機能障害を呈したサルコイドーシスの1例

74歳,女性.発熱,全身倦怠感,腎機能障害のため,紹介された.腎生検にて肉芽腫性間質性腎炎と診断.眼病変や血液検査,画像検査の結果からサルコイドーシスと診断し,サルコイドーシスによる腎機能障害と考えられた.ステロイドを開始し,腎機能は改善傾向である.サルコイドーシスにおいて,正常Ca値でも肉芽腫性間質性腎炎による腎機能障害を呈する例もあり,可能な限り腎生検を施行し,診断を確定する必要がある....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 107; no. 8; pp. 1551 - 1557
Main Authors 守時, 政宏, 藤田, 拓朗, 西島, 陽子, 南野, 哲男, 西岡, 里香, 大西, 啓右, 下野, 愛子, 祖父江, 理, 串田, 吉生, 尾崎, 太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.08.2018
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.107.1551

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Summary:74歳,女性.発熱,全身倦怠感,腎機能障害のため,紹介された.腎生検にて肉芽腫性間質性腎炎と診断.眼病変や血液検査,画像検査の結果からサルコイドーシスと診断し,サルコイドーシスによる腎機能障害と考えられた.ステロイドを開始し,腎機能は改善傾向である.サルコイドーシスにおいて,正常Ca値でも肉芽腫性間質性腎炎による腎機能障害を呈する例もあり,可能な限り腎生検を施行し,診断を確定する必要がある.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.107.1551