耳鼻咽喉科疾患における経腸栄養プロトコル導入の経験

耳鼻咽喉科疾患患者は経口摂取が困難となり経腸栄養を要する場合がある。長期間経口摂取が不能で低栄養な状態となって患者は経腸栄養剤を開始する際にリフィーディング症候群などの栄養剤投与による合併症を考慮した対応を要する。経腸栄養プロトコルで統一した栄養療法を実践することで低栄養な患者への対応や栄養剤不耐症状の軽減などの栄養療法の向上が期待される。われわれは一般病棟で患者の病態に合わせた経腸栄養プロトコルの導入を行い,医師と看護師にアンケートを実施した。プロトコル導入によって低栄養な患者に配慮した栄養療法が実施されるようになり,不耐症状が出現したときに栄養剤投与速度減少が行われるようになった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in頭頸部外科 Vol. 33; no. 2; pp. 169 - 175
Main Authors 早川, 貴司, 室野, 重之, 池田, 雅一, 林, 仁美, 菅野, 千敬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.33.169

Cover

More Information
Summary:耳鼻咽喉科疾患患者は経口摂取が困難となり経腸栄養を要する場合がある。長期間経口摂取が不能で低栄養な状態となって患者は経腸栄養剤を開始する際にリフィーディング症候群などの栄養剤投与による合併症を考慮した対応を要する。経腸栄養プロトコルで統一した栄養療法を実践することで低栄養な患者への対応や栄養剤不耐症状の軽減などの栄養療法の向上が期待される。われわれは一般病棟で患者の病態に合わせた経腸栄養プロトコルの導入を行い,医師と看護師にアンケートを実施した。プロトコル導入によって低栄養な患者に配慮した栄養療法が実施されるようになり,不耐症状が出現したときに栄養剤投与速度減少が行われるようになった。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.33.169