成人巨大腸間膜リンパ管腫の1例

横行結腸間膜に巨大な嚢腫を形成し,組織学的にリンパ管腫と診断した1症例を経験したので報告する.症例は29歳,女性.原発性不妊症のため婦人科を受診した際,骨盤内に嚢胞性病変を指摘された.腹部超音波検査,CT・MRI検査上,腹部ほぼ正中に巨大なcystic lesionを認め,solid componentに乏しく,腸間膜由来のリンパ管腫と診断し手術を施行した.開腹所見では横行結腸間膜内に15×11×8cmの多房性の嚢胞性腫瘤を認め,手術は嚢腫を含めた横行結腸切除を行った.組織学的には嚢胞壁の内腔面には1層の扁平な細胞がlinigし,免疫染色上D2-40陽性であった.以上より横行結腸間膜に由来した...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 69; no. 8; pp. 2114 - 2118
Main Authors 張, 文誠, 宮坂, 芳明, 三井, 照夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2008
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