メタバース時代の知能化プラットフォームの提起と仮想空間/実空間の写像関係における研究課題の論点整理

メタバース時代のサイバーフィジカルシステムにおける知能化技術の基礎研究を実施していくにあたって,3次元立体映像メディア技術を取り入れた知能化プラットフォームを提唱し,その導入事例となる基礎的な3軸ロボットアームを対象に,自律制御のための強化学習を取り挙げた.特に,メタバース時代においても温故知新の課題であるリアリティギャップに関して,仮想物理空間での報酬系の比較実験から,形状に関するリアリティギャップはアルゴリズムの報酬設計によって一定程度回避できることを示した.さらに,メタバース時代のリアリティギャップに関する議論を進め,通信に関するオーバヘッドの影響が今後の課題であることの論点を整理した....

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Published in映像情報メディア学会誌 Vol. 79; no. 1; pp. 128 - 134
Main Authors 木下, 功士, 松村, 嘉之, 岸川, 智哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 2025
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ISSN1342-6907
1881-6908
DOI10.3169/itej.79.128

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Summary:メタバース時代のサイバーフィジカルシステムにおける知能化技術の基礎研究を実施していくにあたって,3次元立体映像メディア技術を取り入れた知能化プラットフォームを提唱し,その導入事例となる基礎的な3軸ロボットアームを対象に,自律制御のための強化学習を取り挙げた.特に,メタバース時代においても温故知新の課題であるリアリティギャップに関して,仮想物理空間での報酬系の比較実験から,形状に関するリアリティギャップはアルゴリズムの報酬設計によって一定程度回避できることを示した.さらに,メタバース時代のリアリティギャップに関する議論を進め,通信に関するオーバヘッドの影響が今後の課題であることの論点を整理した.
ISSN:1342-6907
1881-6908
DOI:10.3169/itej.79.128