中山間地における圃場整備によって造成された棚田の地下水流動特性
本研究は中山間地の圃場整備された棚田における地下水流動の特徴を明らかにすることを目的とした。広島県東広島市の棚田3筆を対象に土壌調査,地下水位観測,電気探査を行った結果,次のことが明らかになった。1)圃場整備時に切土で造成されたエリアの作土層直下には粗粒の土壌が出現したことに加え,水みち状の砂層が棚田の上段から下段に向かって連続的に存在することで,下段の棚田へ速やかに浸透する傾向を示した。2)地下水位の変動パターンおよび地形改変の特徴から,圃場整備による人為的な地形改変以前から続く旧棚田田面下の流動系,旧棚田田面上の盛土エリア内の流動系,そして残丘が削剥された切土エリア内の流動系の3つのタイプ...
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Published in | 日本水文科学会誌 Vol. 50; no. 2; pp. 71 - 83 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本水文科学会
31.08.2020
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