福山大学薬学部における幼児·高齢者との交流学習への取り組み 学生のコミュニケーションおよびホスピタリティ能力を培うために

「緒言」2006年度からはじまった薬学教育6年制カリキュラムでは, 医療人としての基礎を作るヒューマニズム教育が全学年を通して重要視されている. 自分自身を知り, 相手の気持ちを理解し, お互いが理解し合えるコミュニケーションをとることは医療人として必要な能力であるがこれらの能力は机上の勉強だけで身につくものではなく, 多角的な教育プログラムの検討が必要である. 薬学生へのコミュニケーション教育プログラムとしては, 2009年度からの客観的臨床能力試験(OSCE:objective structured clinical examination)導入に際し, 全国の薬科系大学で服薬指導時のコミ...

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Published in医療薬学 Vol. 36; no. 7; pp. 523 - 531
Main Authors 小嶋, 英二朗, 井上, 裕文, 岡村, 信幸, 福長, 將仁, 田中, 哲郎, 安楽, 誠, 小野, 行雄, 町支, 臣成, 五郎丸, 剛, 田中, 正孝, 吉富, 博則, 土谷, 大樹, 鶴田, 泰人, 藤岡, 晴人, 田村, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 2010
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.36.523

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Summary:「緒言」2006年度からはじまった薬学教育6年制カリキュラムでは, 医療人としての基礎を作るヒューマニズム教育が全学年を通して重要視されている. 自分自身を知り, 相手の気持ちを理解し, お互いが理解し合えるコミュニケーションをとることは医療人として必要な能力であるがこれらの能力は机上の勉強だけで身につくものではなく, 多角的な教育プログラムの検討が必要である. 薬学生へのコミュニケーション教育プログラムとしては, 2009年度からの客観的臨床能力試験(OSCE:objective structured clinical examination)導入に際し, 全国の薬科系大学で服薬指導時のコミュニケーション教育などに模擬患者参画型の教育やProblem/Project Based Learning(PBL)などが実施されている1-3). 一般に, 薬学教育においてコミュニケーション関連教育を実施する目的は, 薬剤師として将来必要となる医療コミュニケーションの技法や患者(家族)理解のための基本を身に付けることであり, 上記のような病院や薬局を想定したコミュニケーション教育が重要視されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.36.523