甲状腺結節に対する液状化検体細胞診の検討

【はじめに】甲状腺結節の診断において塗抹法および液状化検体細胞診(LBC)で同一検体より標本を作成した。その診断結果を比較しLBCの有用性について検討を行ったので報告する。【方法】2015年12月から2017年11月に甲状腺結節289症例325病変において塗抹法およびLBCで標本を作製し,結果を比較した。また手術を施行した64症例については術後病理組織と対比した。【結果】不適正検体はLBCを用いることで有意に減少した。LBCにおける正診率,感度,特異度は過去の報告と同程度であった。【まとめ】LBCは不適正検体を有意に減少させることができ,塗抹法と比較し有用な検査と考えられた。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 28; no. 3; pp. 289 - 292
Main Authors 大野, 十央, 末松, 由愛, 岸川, 正大, 浜島, 智秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2019
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.28.289

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Summary:【はじめに】甲状腺結節の診断において塗抹法および液状化検体細胞診(LBC)で同一検体より標本を作成した。その診断結果を比較しLBCの有用性について検討を行ったので報告する。【方法】2015年12月から2017年11月に甲状腺結節289症例325病変において塗抹法およびLBCで標本を作製し,結果を比較した。また手術を施行した64症例については術後病理組織と対比した。【結果】不適正検体はLBCを用いることで有意に減少した。LBCにおける正診率,感度,特異度は過去の報告と同程度であった。【まとめ】LBCは不適正検体を有意に減少させることができ,塗抹法と比較し有用な検査と考えられた。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.28.289