鏡視下腱板修復術の比較検討 Suture bridge法とDual-row法
肩腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術のうち,Suture bridge法(以下B法)とDual-row法(以下D法)の術後成績を比較検討した. B法を15例15肩で,男性13肩,女性2肩に行い,手術時平均年齢は56歳,術後平均経過観察期間は7カ月であった.D法を39例41肩,男性25例27肩,女性14例14肩に行い,手術時平均年齢は63歳,術後平均経過観察期間は14カ月であった.腱板断裂の内訳は,B法:小断裂1肩,中断裂10肩,大断裂3肩,広範囲断裂1肩,D法:小断裂3肩,中断裂17肩,大断裂14肩,広範囲断裂7肩であった. JOA scoreは,B法で術前平均64.3点が術後平均95.3点,D...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 2; pp. 231 - 236 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.03.2009
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.58.231 |
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Summary: | 肩腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術のうち,Suture bridge法(以下B法)とDual-row法(以下D法)の術後成績を比較検討した. B法を15例15肩で,男性13肩,女性2肩に行い,手術時平均年齢は56歳,術後平均経過観察期間は7カ月であった.D法を39例41肩,男性25例27肩,女性14例14肩に行い,手術時平均年齢は63歳,術後平均経過観察期間は14カ月であった.腱板断裂の内訳は,B法:小断裂1肩,中断裂10肩,大断裂3肩,広範囲断裂1肩,D法:小断裂3肩,中断裂17肩,大断裂14肩,広範囲断裂7肩であった. JOA scoreは,B法で術前平均64.3点が術後平均95.3点,D法で術前平均63.8点が術後平均94.4点に両群とも有意に改善した.術後MRIの菅谷分類では,B法:type I 7肩,type II 6肩,type III 1肩,type V 1肩,D法:type I 14肩,type II 11肩,type III 11肩,type IV 1肩であった. B法はD法に比べて術中の縫合糸の数を少なくできる利点があり,手術手技を軽減できる可能性がある. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.58.231 |