脂腺炎と鑑別を要したIdiopathic sterile granuloma and pyogranulomaのビーグル犬の1例

• Published in: 獣医臨床皮膚科 Vol. 10; no. 1; pp. 5 - 8
• Main Authors: 泉, 憲明, 三谷, 多嘉子, 金児, 伸哉, 浅野, 裕規, 柴田, 久美子, 永田, 雅彦
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本獣医皮膚科学会 2004
• Subjects: ビーグル; 皮膚病理; 結節
• ISSN: 1347-6416; 1881-2236
• DOI: 10.2736/jjvd.10.5

5歳齢，雄のビーグルに，徐々に悪化する口囲，眼囲，頭部，耳介舟状窩，腰背部，尾部背側の丘疹結節を認めた。皮膚病理組織検査で付属器や血管周囲に散在する多発性化膿性肉芽腫を認めた。一部では脂腺を置換した限局的な肉芽腫も認められた。非感染性化膿性肉芽腫症を疑い全身性プレドニゾロンで治療後，皮疹は劇的に改善した。組織学的に脂腺炎との鑑別が困難であったが，臨床像よりISGPの一型と診断した。