抗原特異的IgE抗体陽性率と食物アレルギーの実態
はじめに:本邦ではアレルギー疾患が増加しており,近年では成人型食物アレルギーの有病率も増加傾向である。中でも花粉と果物が持つ共通コンポーネントによる口腔アレルギー症候群(花粉-食物アレルギー症候群,pollen-food allergy syndrome, PFAS)は食物アレルギーの特殊型で,多くは症状が口腔咽喉頭に限局しており,看過されてしまうことが少なくない。中にはアナフィラキシー症状など重篤な全身症状を引き起こす場合もあるため注意が必要である。今回,我々は関西医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科外来患者の食物アレルゲンと吸入アレルゲンの陽性率と実際に口腔・咽頭粘膜症状を発症している患者の...
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Published in | 日本鼻科学会会誌 Vol. 60; no. 4; pp. 485 - 494 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本鼻科学会
2021
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Subjects | |
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