災害時に活用可能な迅速検査~災害時など環境・物的資源が限られている状況下で活用できる迅速検査

日本は「災害大国」と呼ばれるように,毎年のように地震,津波,集中豪雨,台風など自然災害に見舞われる.災害直後の感染症は,外傷や溺水に関連した創部感染症や肺炎など呼吸器感染症が問題となる.その後,避難所では衛生状態が不十分で,過密状態での生活を長期に余儀なくされることで,インフルエンザウイルス感染症やノロウイルスなどの感染性胃腸炎による感染症およびアウトブレイクが発生する.自然災害後の感染症は,個人の問題であると同時に,集合生活の場における集団感染が問題となる.問題となる感染症を的確に把握し,感染症診療あるいは感染対策に生かす必要がある.自然災害後のライフラインが不十分で,医療資源が限られている...

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Bibliographic Details
Published in日本環境感染学会誌 Vol. 36; no. 3; pp. 127 - 135
Main Author 青柳, 哲史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 25.05.2021
Subjects
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ISSN1882-532X
1883-2407
DOI10.4058/jsei.36.127

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