障害者支援施設で発生した感染性胃腸炎のアウトブレイク―施設利用者から職員へ感染が拡大した事例

2018年2月に障害者支援施設で発生した感染性胃腸炎のアウトブレイク事例について報告する.当該施設は感染管理専門家が不在のため,発生要因の調査依頼を受け分析を行った.集団感染を検知したのは2月6日で,入所者4名と職員1名の合計5名が発症した.その後,2月14日に収束するまでの8日間で入所者20名(全利用者40名)と短期入所者1名,および職員6名(全職員42名)の合計27名が発症した.アウトブレイク期間の後半4日間の発症者の大部分は職員であった(入所者1名,職員4名).入所者の支援記録から2月4日に発熱,軟便,黒色吐物の嘔吐により転院した入所者が確認され,また介助した職員も発症していたことから,...

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 36; no. 3; pp. 172 - 178
Main Authors 長尾, 多美子, 桑原, 知巳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 25.05.2021
Subjects
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ISSN1882-532X
1883-2407
DOI10.4058/jsei.36.172

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