RECELL®を用いた熱傷治療の経験

健常皮膚採取に制限のある広範囲熱傷症例に対して自家培養表皮移植が行われているが,作製に時間がかかり急性期に使用できないことが欠点である。RECELL®は手術室で必要なときに少量の皮膚片より酵素処理によって自家細胞懸濁液を作製するキットであり,急性期にも使用可能である。今回われわれはRECELL®を用いた8例の熱傷治療を経験した。その結果,DDBはRECELL®のみで,DBは1:6メッシュとの併用で上皮化が得られ,広範囲熱傷の治療オプションとして有用であると思われた。...

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Published in創傷 Vol. 15; no. 3; pp. 76 - 80
Main Authors 三井, 美樹, 宮下, 采子, 樫村, 勉, 副島, 一孝, 岡本, 峻, 吉田, 光徳, 長﨑, 敬仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本創傷外科学会 2024
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ISSN1884-880X
DOI10.11310/jsswc.15.76

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Summary:健常皮膚採取に制限のある広範囲熱傷症例に対して自家培養表皮移植が行われているが,作製に時間がかかり急性期に使用できないことが欠点である。RECELL®は手術室で必要なときに少量の皮膚片より酵素処理によって自家細胞懸濁液を作製するキットであり,急性期にも使用可能である。今回われわれはRECELL®を用いた8例の熱傷治療を経験した。その結果,DDBはRECELL®のみで,DBは1:6メッシュとの併用で上皮化が得られ,広範囲熱傷の治療オプションとして有用であると思われた。
ISSN:1884-880X
DOI:10.11310/jsswc.15.76