胸部X線単純写真読影のpitfall

わが国においては伝統的に臨床各科で放射線診断を行っており, 小児放射線医学の分野でも放射線科出身の専門家がなかなか育たない環境にある. そのような中で我々の仲間で小児放射線専門家である堀池重治先生がこの学会の会長をつとめさせて頂いたことは我々にとっても非常に光栄な事である. これからの小児医療を充実発展させて行くためには, 臨床の現場でこのような協力関係を構築し, 開かれた医療を追究して行く必要があると思う. そのためにはまず第一線の臨床家の意識改革が必要であり, 臨床家からのニーズに応えて放射線科医の中から多くの小児放射線専門家が育って行くものと考えている. ひいてはそれが小児科医の利益にな...

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Published in日本小児呼吸器疾患学会雑誌 Vol. 3; no. 1; pp. 42 - 43
Main Authors 藤岡, 睦久, 相原, 敏則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児呼吸器疾患学会 1992
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ISSN0918-3876
2185-3754
DOI10.5701/jjpp.3.42

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Summary:わが国においては伝統的に臨床各科で放射線診断を行っており, 小児放射線医学の分野でも放射線科出身の専門家がなかなか育たない環境にある. そのような中で我々の仲間で小児放射線専門家である堀池重治先生がこの学会の会長をつとめさせて頂いたことは我々にとっても非常に光栄な事である. これからの小児医療を充実発展させて行くためには, 臨床の現場でこのような協力関係を構築し, 開かれた医療を追究して行く必要があると思う. そのためにはまず第一線の臨床家の意識改革が必要であり, 臨床家からのニーズに応えて放射線科医の中から多くの小児放射線専門家が育って行くものと考えている. ひいてはそれが小児科医の利益になるものと確信している. このような講演を通して放射線科医の胸部X線に対するアプローチの仕方を見て頂き, 両者の協力関係の重要性を認識して戴ければ我々小児放射線科医にとって至高の喜びである.
ISSN:0918-3876
2185-3754
DOI:10.5701/jjpp.3.42