装具難民解消に向けた下肢装具チェックシートの開発 ─内容的妥当性および使用感の検証

【はじめに】先行研究における下肢装具のチェック項目は、選定方法が不明確などの課題が挙げられる。本研究は、下肢装具に関する経験豊富な理学療法士の意見を集約してチェックシートを作成し、内容的妥当性を検証した。さらに、使用感を確認し有用性を高める検討をした。【方法】下肢装具チェックシートは、先行研究から選定し、Delphi法を用いて内容的妥当性を検証した。次に、介護支援専門員を対象に実際の使用感に関するアンケート調査を実施した。【結果】26項目から17項目を採用した後、類似している内容を集約し8項目のチェックシートとした。アンケートの結果、チェックシートの使用感に関する回答は「分かりやすい」などポジ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in支援工学理学療法学会誌 Vol. 2; no. 2; pp. 72 - 79
Main Authors 松岡, 廣典, 小野塚, 雄一, 小川, 秀幸, 實, 結樹, 三井, 直人, 中野, 克己, 澤入, 彩佳, 宮原, 拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本支援工学理学療法学会 25.03.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2436-6951
DOI10.57302/jatpt.2.2_72

Cover

More Information
Summary:【はじめに】先行研究における下肢装具のチェック項目は、選定方法が不明確などの課題が挙げられる。本研究は、下肢装具に関する経験豊富な理学療法士の意見を集約してチェックシートを作成し、内容的妥当性を検証した。さらに、使用感を確認し有用性を高める検討をした。【方法】下肢装具チェックシートは、先行研究から選定し、Delphi法を用いて内容的妥当性を検証した。次に、介護支援専門員を対象に実際の使用感に関するアンケート調査を実施した。【結果】26項目から17項目を採用した後、類似している内容を集約し8項目のチェックシートとした。アンケートの結果、チェックシートの使用感に関する回答は「分かりやすい」などポジティブな回答が60%以上であった。【考察】作成したチェックシートは、内容的妥当性が保証され、使用者の意見収集を実施した有用性の高いものであると考えられた。【結論】内容的妥当性を検証し、使用者の意見を反映した有用性の高い下肢装具チェックシートを作成した。
ISSN:2436-6951
DOI:10.57302/jatpt.2.2_72