環境要因によるエピゲノム変化と疾患発症機構の解明を目指して
「はじめに」 2024年4月1日付で群馬大学生体調節研究所代謝システム制御分野の教授に着任いたしました. 貴重な機会を賜りましたので, これまでの研究の流れと今後の展望についてご紹介させていただきます. 「エピジェネティクスとの出会い」 高校在学中, 生物の教材に『Molecular Biology of the Cell』が使用されており, 自ら図書館でも読むようになりました. その中でもGタンパク質共役受容体の精密な制御に衝撃を受け, 生物をもっと知りたいと思い研究者を志すようになります. クローン動物研究に憧れて, 1996年に東北大学農学部の佐藤英明先生の研究室に入り, マウスやブタ卵...
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Published in | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 75; no. 2; pp. 191 - 192 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
北関東医学会
01.05.2025
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Summary: | 「はじめに」 2024年4月1日付で群馬大学生体調節研究所代謝システム制御分野の教授に着任いたしました. 貴重な機会を賜りましたので, これまでの研究の流れと今後の展望についてご紹介させていただきます. 「エピジェネティクスとの出会い」 高校在学中, 生物の教材に『Molecular Biology of the Cell』が使用されており, 自ら図書館でも読むようになりました. その中でもGタンパク質共役受容体の精密な制御に衝撃を受け, 生物をもっと知りたいと思い研究者を志すようになります. クローン動物研究に憧れて, 1996年に東北大学農学部の佐藤英明先生の研究室に入り, マウスやブタ卵子の体外培養, 体外受精や核移植の技術を学びました. その後, 2000年に東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻の塩田邦郎先生の研究室に進みました. 研究室見学の際に「すごく面白いことあるよ」と紹介されたのが『エピジェネティクス』でした. |
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ISSN: | 1343-2826 1881-1191 |
DOI: | 10.2974/kmj.75.191 |