うつ病の病態に基づくニューロフィードバック治療開発におけるNIRSの有用性について
新型コロナ感染症拡大は、従前から国家的社会課題であったうつ病や自殺などを増加させており、その脳科学に基づく治療法開発は喫緊の課題である。近年、fMRIなど脳機能解析研究により、うつ病の神経回路異常などの病態解明が進んでいる。演者らはうつ病患者のfMRI脳機能解析から、意欲低下に関連する背外側前頭前野(DLPFC)の機能低下、反芻症状(くよくよと反復考える)に関連する後部帯状回(PCC)の機能亢進を認め、これが抗うつ薬(SSRI)治療によって改善すること、およびDLPFC-PCCの機能的結合がうつ病のバイオマーカー候補となることを報告した。一方、DLPFCとPCCの機能が拮抗関係にあることに注目...
Saved in:
Published in | 生体医工学 Vol. Annual59; no. Abstract; p. 246 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本生体医工学会
2021
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1347-443X 1881-4379 |
DOI | 10.11239/jsmbe.Annual59.246 |
Cover
Loading…