COVID-19感染拡大下における東北ストーマリハビリテーション講習会開催の工夫と課題 - e-learning併用と小グループ演習

「要旨」【緒言】2020年のCOVID-19感染拡大以降, 従来型の集合研修によるストーマリハビリテーション(以下, SR)講習会の開催は困難となった. 東北SR講習会で行ったe-learningを併用した地域講習会開催のための工夫と課題を報告する. 実践I. 2021年度東北SR講習会開催の可否に関する検討【方法】東北SR講習会世話人の所属施設32施設を対象とし, 講習会開催の可否に関してアンケート調査を行った. 【結果】28施設(88%)から回答が得られ, 79%が「できれば開催すべきである」と考えていたため開催を決定した. 実践II. 講習会開催に関する実践内容【方法】2021年度と20...

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Published in日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 40; no. 3; pp. 226 - 232
Main Authors 神山篤史, 渡辺和宏, 高橋真紀, 渡邊涼子, 大沼忍, 海野倫明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2024
Japanese Society of Stoma and Continence Rehabilitation
Subjects
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ISSN1882-0115
2434-3056
DOI10.32158/jsscr.40.3_226

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Summary:「要旨」【緒言】2020年のCOVID-19感染拡大以降, 従来型の集合研修によるストーマリハビリテーション(以下, SR)講習会の開催は困難となった. 東北SR講習会で行ったe-learningを併用した地域講習会開催のための工夫と課題を報告する. 実践I. 2021年度東北SR講習会開催の可否に関する検討【方法】東北SR講習会世話人の所属施設32施設を対象とし, 講習会開催の可否に関してアンケート調査を行った. 【結果】28施設(88%)から回答が得られ, 79%が「できれば開催すべきである」と考えていたため開催を決定した. 実践II. 講習会開催に関する実践内容【方法】2021年度と2022年度の2年間, 座学をe-learningで行い, 実習は対面での小グループ演習とした. 感染対策として, 小グループ演習は17地域に細分化して実施した. 総合討論は小グループ討論後のレポート作成と解説のWEB配信とした. 【結果】講習会参加者は2年間の合計で242名, 年齢中央値33歳(範囲: 23-57歳), 女性220名であった. e-learningは時間の融通や繰り返し聴講できる点で好評であった. 実習では小グループ毎に工夫して対応し, 実習参加によるCOVID-19感染者やクラスターは発生しなかった. 指導教官の質担保や双方向型討論の確保などが今後の課題であった. 【結論】地域SR講習会は今後もe-learningを併用すると思われ, 転換期を迎えたといえる.
ISSN:1882-0115
2434-3056
DOI:10.32158/jsscr.40.3_226