2型糖尿病患者の労働環境および合理化がHbA1cと食習慣に及ぼす影響

本研究の目的は,就労する糖尿病患者の労働環境の悪化および防衛機制である合理化(できなかったことに理由をつけて正当化すること)が,HbA1cや食習慣に及ぼす影響を検討することである。分析対象者は,就労する2型糖尿病患者303人であった。労働環境(良好群と悪化群)と合理化(低群と高群)を独立変数とし,HbA1cと食習慣(食事バランス,不規則な食事)を従属変数とした,2要因分散分析を行った。その結果,合理化高群において,HbA1cと食事バランスが悪化する傾向にあった。また,労働環境が悪いことで不規則な食事をすることがわかった。このように,就労する糖尿病患者にとって,労働環境の悪化が食習慣を悪化させる...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 31; no. 1; pp. 78 - 83
Main Authors 大山, 真貴子, 岩永, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 28.04.2022
Subjects
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