実験的骨減少症ラットに対する超音波測定法の検討

実験的骨減少症モデルと考えられている卵巣摘出 (OV) ラットと実験的関節症モデルであるアジュバント関節炎 (AA) ラットの脛骨の骨塩量を超音波測定法にて検討を行った. OVラット, AAラットの脛骨の加重に影響を受けない (水平方向) の骨塩量は, 超音波法において有意にコントロール群に比べて減少を示したが, 荷重に影響を受ける (垂直方向) 骨塩量ではOVラットのみ有意な減少を示した. また, 超音波法において減少を示した水平方向の脛骨の骨塩量はDEX法CXD法とも有意に相関が認められた. これらの結果から超音波法も骨減少の評価に充分有用であることが示唆された....

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Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 49; no. 2; pp. 601 - 604
Main Authors 谷口, 典正, 金井, 成行
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 西日本整形・災害外科学会 2000
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.49.601

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Summary:実験的骨減少症モデルと考えられている卵巣摘出 (OV) ラットと実験的関節症モデルであるアジュバント関節炎 (AA) ラットの脛骨の骨塩量を超音波測定法にて検討を行った. OVラット, AAラットの脛骨の加重に影響を受けない (水平方向) の骨塩量は, 超音波法において有意にコントロール群に比べて減少を示したが, 荷重に影響を受ける (垂直方向) 骨塩量ではOVラットのみ有意な減少を示した. また, 超音波法において減少を示した水平方向の脛骨の骨塩量はDEX法CXD法とも有意に相関が認められた. これらの結果から超音波法も骨減少の評価に充分有用であることが示唆された.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.49.601