地域在住高齢者において腹部肥満は身体活動量減少と歩行能力低下の媒介因子である ―媒介分析を用いた横断的検討
緒言:本邦では高齢者の約3割が肥満であるとされ,その主な原因は身体活動量の減少とされている.高齢期の肥満は,歩行能力低下につながるとされる.一方で,身体活動量の減少も歩行能力低下を引き起こす.このことから身体活動量の減少による歩行能力低下には肥満が媒介的役割をしていると考えられるが,身体活動量,歩行能力,肥満の関係は明らかになっていない.本研究の目的は,地域在住高齢者の身体活動量と歩行能力の関連性に肥満が媒介的役割を果たしているかを検討することである.方法:解析対象者は,Mini-Mental State Examination 24点未満,脳卒中,膝・股関節疾患,関節リウマチの既往のある者を...
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Published in | 日本老年医学会雑誌 Vol. 53; no. 1; pp. 54 - 61 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本老年医学会
01.01.2016
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ISSN | 0300-9173 |
DOI | 10.3143/geriatrics.53.54 |
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