歯学部学生に対する医療面接における模擬患者参加型のトレーニング効果

本研究は医療面接の評価法および医療面接におけるトレーニング効果を検討することを目的とした. 歯科医師11名と歯学部生25名を対象に医療面接の評価法の検討を行い, 次に歯学部生16名を対象に実験群と対照群とに分け, トレーニング効果の検討を行った. 行動評価のカッパ係数は中程度の一致度を示した. 模擬患者評価のクロンバッハα係数は高い値であり, 歯科医師の方が学生に比べ有意に高い値を示した. トレーニング前には, 実験群と対照群とでは得点の差がなかったが, トレーニング後には実験群の方が有意に高い得点を示した. 以上より, 本評価法の信頼性と妥当性および本トレーニングの医療面接技法の向上における...

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Published in医学教育 Vol. 32; no. 3; pp. 153 - 158
Main Authors 岡本, 安広, 松村, 誠士, 下野, 勉, 吉田, 登志子, 板谷, 千穂, 宮城, 淳, 壺内, 智郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2001
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.32.153

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Summary:本研究は医療面接の評価法および医療面接におけるトレーニング効果を検討することを目的とした. 歯科医師11名と歯学部生25名を対象に医療面接の評価法の検討を行い, 次に歯学部生16名を対象に実験群と対照群とに分け, トレーニング効果の検討を行った. 行動評価のカッパ係数は中程度の一致度を示した. 模擬患者評価のクロンバッハα係数は高い値であり, 歯科医師の方が学生に比べ有意に高い値を示した. トレーニング前には, 実験群と対照群とでは得点の差がなかったが, トレーニング後には実験群の方が有意に高い得点を示した. 以上より, 本評価法の信頼性と妥当性および本トレーニングの医療面接技法の向上における有用性が示唆された.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.32.153