アトピー性皮膚炎と皮膚感覚受容器

アトピー性皮膚炎(AD)に認められる痒みは強い掻破行動を引き起こし,さらに湿疹を増悪させる.したがって,ADの治療において痒みの制御は非常に重要であるが,代表的な止痒薬である抗ヒスタミン薬が有効でないことが多い.さらに,ADでは皮膚感覚異常ともいえる症状が存在し,痒みのコントロールを困難にしている.本稿では,ADに認められる難治性痒みに着目し,感覚受容器としての皮膚の関与について概説する....

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Bibliographic Details
Published in顕微鏡 Vol. 46; no. 4; pp. 233 - 237
Main Authors 高森, 建二, 加茂, 敦子, 冨永, 光俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本顕微鏡学会 30.12.2011
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ISSN1349-0958
2434-2386
DOI10.11410/kenbikyo.46.4_233

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Summary:アトピー性皮膚炎(AD)に認められる痒みは強い掻破行動を引き起こし,さらに湿疹を増悪させる.したがって,ADの治療において痒みの制御は非常に重要であるが,代表的な止痒薬である抗ヒスタミン薬が有効でないことが多い.さらに,ADでは皮膚感覚異常ともいえる症状が存在し,痒みのコントロールを困難にしている.本稿では,ADに認められる難治性痒みに着目し,感覚受容器としての皮膚の関与について概説する.
ISSN:1349-0958
2434-2386
DOI:10.11410/kenbikyo.46.4_233