高速液体クロマトゲラフィーによる土壌および水中のベンフラカルブならびにカルボフランの残留分析法

土壌中ならびに水中におけるベンフラカルブおよびその主要分解物であるカルボフランの残留分析法を確立した. 土壌試料中のベンフラカルブおよびカルボフランは, アセトニトリルで抽出後, ジクロロメタンに転溶した. 抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製後, 逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーにより定量した. ベンフラカルブおよびカルボフランの検出限界はそれぞれ0.04および0.02ppmであり, 回収率は77~92, 90~100%であった. 水田水中のベンフラカルブおよびカルボフランは, ジクロロメタンで抽出し, ベンフラカルブは, 逆相, カルボフランは順相の高速液体クロ...

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Published inJournal of Pesticide Science Vol. 12; no. 3; pp. 491 - 497
Main Authors 森, 均, 小林, 正子, 権藤, 健, 八木, 桂, 梅津, 憲治, 高橋, 真紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本農薬学会 1987
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ISSN1348-589X
1349-0923
DOI10.1584/jpestics.12.491

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Summary:土壌中ならびに水中におけるベンフラカルブおよびその主要分解物であるカルボフランの残留分析法を確立した. 土壌試料中のベンフラカルブおよびカルボフランは, アセトニトリルで抽出後, ジクロロメタンに転溶した. 抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製後, 逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーにより定量した. ベンフラカルブおよびカルボフランの検出限界はそれぞれ0.04および0.02ppmであり, 回収率は77~92, 90~100%であった. 水田水中のベンフラカルブおよびカルボフランは, ジクロロメタンで抽出し, ベンフラカルブは, 逆相, カルボフランは順相の高速液体クロマトグラフィーにより, それぞれ定量した. ベンフラカルブおよびカルボフランの検出限界はともに0.001ppmであり, 回収率はそれぞれ94~96, 94~97%であった. 脱塩水の場合には, 試料を直接逆相の高速液体クロマトグラフに注入することにより両化合物を定量した.
ISSN:1348-589X
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.12.491