大学病院でリウマチ講演会・療養相談会を開催して

目的:近年,関節リウマチ(RA)の治療において,生物学的製剤の登場により患者のQOLは著明に向上した.しかし,様々な薬物の登場によりRA患者ならびにその家族に対して正確な情報が発信されているかについては疑問である.我々は日本リウマチ友の会岐阜県支部の要請で,大学病院において毎年4月にリウマチ講演会・療養相談会を患者とその家族を対象に開催し,4回を数えたので,その開催実績,反響等について報告する. 結果:開催場所は岐阜大学医学部付属病院1階多目的ホールで,参加者数は70~100名であった.講演はリウマチ専門医のみではなく,臨床検査技師,理学療法士,薬剤師,社会福祉士にも広く依頼した.参加者に対す...

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Bibliographic Details
Published in臨床リウマチ Vol. 23; no. 4; pp. 318 - 322
Main Authors 佐藤, 正夫, 竹村, 正男, 清水, 克時
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床リウマチ学会 2011
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research
Subjects
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ISSN0914-8760
2189-0595
DOI10.14961/cra.23.318

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Summary:目的:近年,関節リウマチ(RA)の治療において,生物学的製剤の登場により患者のQOLは著明に向上した.しかし,様々な薬物の登場によりRA患者ならびにその家族に対して正確な情報が発信されているかについては疑問である.我々は日本リウマチ友の会岐阜県支部の要請で,大学病院において毎年4月にリウマチ講演会・療養相談会を患者とその家族を対象に開催し,4回を数えたので,その開催実績,反響等について報告する. 結果:開催場所は岐阜大学医学部付属病院1階多目的ホールで,参加者数は70~100名であった.講演はリウマチ専門医のみではなく,臨床検査技師,理学療法士,薬剤師,社会福祉士にも広く依頼した.参加者に対するアンケート調査では,RAに対する知識が整理された,自分だけが苦しんでいるわけではないことがわかったなど,今後の治療に前向きになれたという意見が多かった.しかし,その反面,講演の内容が難しすぎる,もっとゆっくりと時間をかけて説明してほしいなどの意見もあり,参加者が多様であることが判明した. 結論:いろいろな意見を参考に今後の講演会・療養相談会の運営を充実させ,患者およびその家族にRAに関する正しい情報を提供していく必要がある.
ISSN:0914-8760
2189-0595
DOI:10.14961/cra.23.318