PVPの現状と発展 新規低侵襲治療から標準治療へ

前立腺肥大症に対する外科的治療が転換点を迎えている.波長532nmの緑色光レーザーを用いた光選択式前立腺レーザー蒸散術(PVP)の有効性,安全性のエビデンスが蓄積され,米国を中心として前立腺肥大症に対する手術が,Golden Standardとされていた経尿道的前立腺切除術(TURP)からPVPに移行している.高齢化の進む本邦においても2011年よりPVPの保険診療が可能となり,全国で導入施設が増加することが予想される.本稿では,PVPのメカニズムを解説し,PVP発展の経緯,展望について当院でのこれまでの治療成績の一部を紹介しつつ解説する....

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 29; no. 2; pp. 172 - 177
Main Author 黒松, 功
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 01.09.2016
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.29.172

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Summary:前立腺肥大症に対する外科的治療が転換点を迎えている.波長532nmの緑色光レーザーを用いた光選択式前立腺レーザー蒸散術(PVP)の有効性,安全性のエビデンスが蓄積され,米国を中心として前立腺肥大症に対する手術が,Golden Standardとされていた経尿道的前立腺切除術(TURP)からPVPに移行している.高齢化の進む本邦においても2011年よりPVPの保険診療が可能となり,全国で導入施設が増加することが予想される.本稿では,PVPのメカニズムを解説し,PVP発展の経緯,展望について当院でのこれまでの治療成績の一部を紹介しつつ解説する.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.29.172