顔面神経麻痺に対する透刺療法の追究

中国は鍼麻酔を始めとして, 頭針, 耳針, 透刺療法等の新しい鍼灸療法を開発しているが, その中で, 今回, われわれは顔面神経麻痺 (特に末梢性のベル麻痺)に対し透刺療法を応用して, 75症例について臨床追究を行った。 治療方法は, 中国で行われている透刺療法に通電療法を併用し, 透刺区間は下記のごとくである。 ○陽白穴から魚腰穴まで ○絲竹空穴から角孫穴へ向けて4cmくらい ○下関穴から聴宮穴まで ○巨〓穴から承泣穴まで ○地倉穴から頬車穴まで ○頬車穴から聴会穴まで 以上の結果, 顔面神経麻痺 (ベル麻痺) に対し8割強が有効であることを確認した。...

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Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 31; no. 3; pp. 279 - 283
Main Authors 松岡, 憲二, 清藤, 満吉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 01.01.1982
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Summary:中国は鍼麻酔を始めとして, 頭針, 耳針, 透刺療法等の新しい鍼灸療法を開発しているが, その中で, 今回, われわれは顔面神経麻痺 (特に末梢性のベル麻痺)に対し透刺療法を応用して, 75症例について臨床追究を行った。 治療方法は, 中国で行われている透刺療法に通電療法を併用し, 透刺区間は下記のごとくである。 ○陽白穴から魚腰穴まで ○絲竹空穴から角孫穴へ向けて4cmくらい ○下関穴から聴宮穴まで ○巨〓穴から承泣穴まで ○地倉穴から頬車穴まで ○頬車穴から聴会穴まで 以上の結果, 顔面神経麻痺 (ベル麻痺) に対し8割強が有効であることを確認した。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.31.279