要介護高齢者の座位での下肢荷重力と 立ち上がり能力との関係

[目的]座位での下肢荷重力は,なぜ立ち上がり能力を反映するのか,その理由は明らかにされていない。要介護高齢者の立ち上がり動作を床反力計で評価し,座位での下肢荷重力との関連を検討した。[対象]対象は要介護高齢者115名(77±11歳)とした。[方法]測定項目は,座位での下肢荷重力,床反力計で測定した立ち上がり時の各指標(起立最大傾斜,最大傾斜体重比,起立時間,最大値重量比),握力,大腿四頭筋筋力体重比,足指把持力,開眼片足立ち,CS-30(30-sec chair stand test),FRT(functional reach test),TUG(timed up and go test),歩...

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Published in理学療法さが Vol. 6; no. 1; pp. 27 - 33
Main Authors 釜﨑大志郎, 中村, 正造, 大田尾, 浩, 森田, 雅大, 陣内, 健太, 八谷, 瑞紀, 北島, 貴大, 塚田, 大智
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 佐賀県理学療法士会 28.02.2020
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ISSN2188-9325
2424-2438
DOI10.20813/sagapt.6.1_27

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Summary:[目的]座位での下肢荷重力は,なぜ立ち上がり能力を反映するのか,その理由は明らかにされていない。要介護高齢者の立ち上がり動作を床反力計で評価し,座位での下肢荷重力との関連を検討した。[対象]対象は要介護高齢者115名(77±11歳)とした。[方法]測定項目は,座位での下肢荷重力,床反力計で測定した立ち上がり時の各指標(起立最大傾斜,最大傾斜体重比,起立時間,最大値重量比),握力,大腿四頭筋筋力体重比,足指把持力,開眼片足立ち,CS-30(30-sec chair stand test),FRT(functional reach test),TUG(timed up and go test),歩行速度とした。座位での下肢荷重力と関係する因子を抽出するために重回帰分析にて検討した。[結果]座位での下肢荷重力と関係のある因子に選択されたのは,CS-30と最大傾斜体重比であった。[結語]座位での下肢荷重力の測定値は,下肢筋力と立ち上がりの際に床を踏み込む能力を反映することが明らかとなった。
ISSN:2188-9325
2424-2438
DOI:10.20813/sagapt.6.1_27