水中ウォーキングにおける筋力強化のための力学的最適フォームの実験的検証

本研究では,著者らが先行研究においてシミュレーションにより提案した,筋力強化のための力学的に最適な歩行フォームを被験者実験により検証することを目的とした.そのために,まず5 名の被験者に最適フォームを含め,先行研究において解析した各種フォームで水中歩行をさせ,下肢の筋電図,関節角および床反力を測定した.動作解析により,被験者が先行研究の解析と同様のフォームを行っていたことが確認された.また通常のフォームと各種フォームの床反力の違いは小さく,床反力による身体負荷はほとんど変化しないことがわかった.最後に,最適フォームの筋電図が最大となったことから,最適フォームの筋力強化への効果が確認された....

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Published inバイオメカニズム学会誌 Vol. 35; no. 1; pp. 28 - 36
Main Authors 中島, 求, 赤居, 正美, 中澤, 公孝, 三好, 扶, 秋山, 啓子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published バイオメカニズム学会 2011
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ISSN0285-0885
DOI10.3951/sobim.35.28

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Summary:本研究では,著者らが先行研究においてシミュレーションにより提案した,筋力強化のための力学的に最適な歩行フォームを被験者実験により検証することを目的とした.そのために,まず5 名の被験者に最適フォームを含め,先行研究において解析した各種フォームで水中歩行をさせ,下肢の筋電図,関節角および床反力を測定した.動作解析により,被験者が先行研究の解析と同様のフォームを行っていたことが確認された.また通常のフォームと各種フォームの床反力の違いは小さく,床反力による身体負荷はほとんど変化しないことがわかった.最後に,最適フォームの筋電図が最大となったことから,最適フォームの筋力強化への効果が確認された.
ISSN:0285-0885
DOI:10.3951/sobim.35.28