当院における一期的経皮内視鏡的胃瘻造設術施行例の臨床的検討

一期的経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を施行した症例32例について臨床的検討を加えた.対象の平均年齢は81.6歳,原疾患は脳血管障害後遺症が30例.PEG後の合併症としては造設部の接触性皮膚炎が2例,胃瘻創感染,バンパー埋没症候群,造設部の出血及び,腹膜炎が各々1例,出血例及び,腹膜炎の2例に外科的処置を要したが,他の症例は保存的に対処し得た.一期的PEG法は閉塞等のトラブル,患者の自己抜去の危険が少なく,清潔にこれを管理できる等の利点を有しており,今後手技を更に習熟することで合併症の発生率を低下させ得ると考えられた...

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Published in松江市立病院医学雑誌 Vol. 4; no. 1; pp. 15 - 19
Main Authors 堀, 浩太郎, 前田, 佳子, 奥村, 剛清, 星野, 潮, 河野, 通盛, 吉村, 禎二, 山田, 稔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 松江市立病院 2000
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Summary:一期的経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を施行した症例32例について臨床的検討を加えた.対象の平均年齢は81.6歳,原疾患は脳血管障害後遺症が30例.PEG後の合併症としては造設部の接触性皮膚炎が2例,胃瘻創感染,バンパー埋没症候群,造設部の出血及び,腹膜炎が各々1例,出血例及び,腹膜炎の2例に外科的処置を要したが,他の症例は保存的に対処し得た.一期的PEG法は閉塞等のトラブル,患者の自己抜去の危険が少なく,清潔にこれを管理できる等の利点を有しており,今後手技を更に習熟することで合併症の発生率を低下させ得ると考えられた
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.4.1_15