養成校と実習指導者が協同で行うルーブリック検証の試み 内容分析を用いて使用者の感想の分析から課題と改善策を明らかにする
〔目的〕ルーブリックを使用した実習指導者の感想を内容分析を用いて検証し，様式改訂の際に必要となる客観的な知見を得ることを目的とする．〔対象と方法〕臨床実習指導者189名を対象に，ルーブリックを使用した感想を問う質問紙への回答を依頼し，自由記述欄に記述された内容を対象として，内容分析を行った．〔結果〕集約した結果より，54の文脈単位と，98の記録単位が抽出され，14のサブ・カテゴリから，さらに4つのカテゴリが形成された．〔結語〕内容分析の結果から，ルーブリックの利点，課題，具体的な要改善箇所，今後の可能性に関する知見を得ることができた．本研究の結果は，今後実用性の高いルーブリックへと改訂を行う際...
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| Published in | 理学療法科学 Vol. 33; no. 4; pp. 675 - 682 |
|---|---|
| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2018
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.33.675 |
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| Abstract | 〔目的〕ルーブリックを使用した実習指導者の感想を内容分析を用いて検証し，様式改訂の際に必要となる客観的な知見を得ることを目的とする．〔対象と方法〕臨床実習指導者189名を対象に，ルーブリックを使用した感想を問う質問紙への回答を依頼し，自由記述欄に記述された内容を対象として，内容分析を行った．〔結果〕集約した結果より，54の文脈単位と，98の記録単位が抽出され，14のサブ・カテゴリから，さらに4つのカテゴリが形成された．〔結語〕内容分析の結果から，ルーブリックの利点，課題，具体的な要改善箇所，今後の可能性に関する知見を得ることができた．本研究の結果は，今後実用性の高いルーブリックへと改訂を行う際の有益な根拠の一つとなると考えている． |
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| AbstractList | 「要旨:」〔目的〕ルーブリックを使用した実習指導者の感想を内容分析を用いて検証し, 様式改訂の際に必要となる客観的な知見を得ることを目的とする. 〔対象と方法〕臨床実習指導者189名を対象に, ルーブリックを使用した感想を問う質問紙への回答を依頼し, 自由記述欄に記述された内容を対象として, 内容分析を行った. 〔結果〕集約した結果より, 54の文脈単位と, 98の記録単位が抽出され, 14のサブ・カテゴリから, さらに4つのカテゴリが形成された. 〔結語〕内容分析の結果から, ルーブリックの利点, 課題, 具体的な要改善箇所, 今後の可能性に関する知見を得ることができた. 本研究の結果は, 今後実用性の高いルーブリックへと改訂を行う際の有益な根拠の一つとなると考えている. 〔目的〕ルーブリックを使用した実習指導者の感想を内容分析を用いて検証し，様式改訂の際に必要となる客観的な知見を得ることを目的とする．〔対象と方法〕臨床実習指導者189名を対象に，ルーブリックを使用した感想を問う質問紙への回答を依頼し，自由記述欄に記述された内容を対象として，内容分析を行った．〔結果〕集約した結果より，54の文脈単位と，98の記録単位が抽出され，14のサブ・カテゴリから，さらに4つのカテゴリが形成された．〔結語〕内容分析の結果から，ルーブリックの利点，課題，具体的な要改善箇所，今後の可能性に関する知見を得ることができた．本研究の結果は，今後実用性の高いルーブリックへと改訂を行う際の有益な根拠の一つとなると考えている． |
| Author | 四元, 祐子 松野下, 信三 山下, 喬之 長津, 秀文 |
| Author_xml | – sequence: 1 fullname: 四元, 祐子 organization: 学校法人原田学園 鹿児島医療技術専門学校 作業療法学科 – sequence: 1 fullname: 松野下, 信三 organization: 学校法人原田学園 鹿児島医療技術専門学校 作業療法学科 – sequence: 1 fullname: 山下, 喬之 organization: 国立大学法人 鹿児島大学大学院 教育学研究科 教育実践総合専攻 – sequence: 1 fullname: 長津, 秀文 organization: 学校法人原田学園 鹿児島医療技術専門学校 理学療法学科 |
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| Copyright | 2018 by the Society of Physical Therapy Science |
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| CorporateAuthor | 国立大学法人 鹿児島大学大学院 教育学研究科 教育実践総合専攻 学校法人原田学園 鹿児島医療技術専門学校 作業療法学科 学校法人原田学園 鹿児島医療技術専門学校 理学療法学科 |
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| Discipline | Physical Therapy |
| EISSN | 2434-2807 |
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| References | 9) 宮本謙三，宅間 豊，井上佳和：臨床実習成績に対する妥当性の認識と帰属要因の関連．理学療法ジャーナル，2002, 36: 883-887. 4) 玉利 誠，宮崎至恵，松崎秀隆・他：臨床実習におけるルーブリックを用いた認知スキル指導の提案—クリニカル・クラークシップの普及に向けて—．柳川リハビリテーション学院・福岡国際医療福祉学院紀要，2015, 11: 18-23. 12) 楠本正順，吉村 修，濱田輝一・他：臨床実習指導者への意識調査—理学理療法教育をどのように学んでいるか—．第48回日本理学療法学術大会抄録，2013, 40 (Suppl 2): 6. 11) 金山浩基，座間味知彦，名取悟美：臨床実習成績とバイザーの総合判定の誤差について．リハビリテーション教育研究，2017, 22: 214-215. 18) 公益社団法人日本理学療法士協会：理学療法教育ガイドライン，第1版．公益社団法人日本理学療法士協会，東京，2009 7) 文部科学省：大学設置基準第六章教育課程第二十五条の二．http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/053/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2012/10/30/1325943_02_3_1.pdf（閲覧日2017年12月25日） 26) 奈良 勲：理学療法の本質を問う．医学書院，東京，2002，pp95-102 20) 山口陽弘：教育評価におけるルーブリック作成のためのいくつかのヒントの提案—パフォーマンス評価とポートフォリオ評価に着目して—．群馬大学教育学部紀要，人文社会学編，2013, 62: 157-168. 24) 小林 賢：臨床における教育方法論—効果的な臨床実習の進め方—．理学療法学，2014, 41: 203-206. 1) Stevens DD，Levi AJ：大学教員のためのルーブリック評価入門．佐藤浩章（監訳），玉川大学出版部，東京，2014，p2 6) 岡山加奈，荻 あや子，高林範子・他：既存の基礎看護学実習評価表の課題とルーブリックを用いた評価表の提案．岡山県立大学保健福祉学部紀要，2014, 21: 9-16. 19) 公益社団法人日本理学療法士協会：臨床実習教育の手引き，第5版．公益社団法人日本理学療法士協会，東京，2007，pp15-20 22) Scott WA: Reliability of content analysis. The case of nominal scale coding. Public Opin Q, 1955, 19: 312-315. 13) 吉村 修，楠本正順，濱田輝一・他：よりよい臨床実習指導体制を目指した実態調査報告—指導で困ったことについて—．第50回日本理学療法学術大会抄録，2015, 42 (Suppl 2): 758. 8) 奈良 勲：理学療法学教育論．医歯薬出版，東京，2004，p151 10) 中川法一，青山 誠，松葉好子・他：臨床教育の検証と新たな方向性．理学療法学，2013, 40: 151-155. 15) 熊野貴紀，谷 浩明：全国理学療法士養成校の臨床実習形態についてのアンケート調査．理学療法科学，2015, 30: 503-508. 25) 中川法一：セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ，第2版．三輪書店，東京，2007，p297 2) 松下佳代：パフォーマンス評価—子どもの思考と表現を評価する—．日本標準，東京，2007，p10 5) 四元祐子，藤田賢太郎，山下喬之：ルーブリックを用いたグループディスカッション評価方法の検討．九州理学療法士・作業療法士合同学会誌，2016: 256-256. 23) 山口陽弘，清水真紀：英語学習者のための音読テストの信頼性の検討—一般化可能性理論の適用と第二言語習得への示唆—．群馬大学教育学部紀要，人文・社会科学編，2009, 58: 155-168. 21) 舟島なをみ：質的研究への挑戦，第2版．医学書院，東京，2007，pp41-79 3) 沖 裕貴：大学におけるルーブリック評価導入の実際—公平で客観的かつ厳格な成績評価を目指して—．立命館高等教育研究，2014, 14: 71-90. 14) 久保田まり，水間正澄：医療系臨床実習指導の重要性に関する指導者側の認知．医学教育，2002, 33: 467-474. 16) 吉元洋一：理学療法学教育の現状と課題．理学療法学，2015, 42: 651-652. 17) 山下喬之，田口 光，長津秀文・他：ルーブリックで理学療法士養成課程における臨床実習の成績評価が生まれかわる．理学療法科学，2016, 31: 915-923. |
| References_xml | – reference: 26) 奈良 勲：理学療法の本質を問う．医学書院，東京，2002，pp95-102． – reference: 8) 奈良 勲：理学療法学教育論．医歯薬出版，東京，2004，p151． – reference: 13) 吉村 修，楠本正順，濱田輝一・他：よりよい臨床実習指導体制を目指した実態調査報告—指導で困ったことについて—．第50回日本理学療法学術大会抄録，2015, 42 (Suppl 2): 758. – reference: 20) 山口陽弘：教育評価におけるルーブリック作成のためのいくつかのヒントの提案—パフォーマンス評価とポートフォリオ評価に着目して—．群馬大学教育学部紀要，人文社会学編，2013, 62: 157-168. – reference: 18) 公益社団法人日本理学療法士協会：理学療法教育ガイドライン，第1版．公益社団法人日本理学療法士協会，東京，2009． – reference: 7) 文部科学省：大学設置基準第六章教育課程第二十五条の二．http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/053/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2012/10/30/1325943_02_3_1.pdf（閲覧日2017年12月25日）． – reference: 16) 吉元洋一：理学療法学教育の現状と課題．理学療法学，2015, 42: 651-652. – reference: 17) 山下喬之，田口 光，長津秀文・他：ルーブリックで理学療法士養成課程における臨床実習の成績評価が生まれかわる．理学療法科学，2016, 31: 915-923. – reference: 23) 山口陽弘，清水真紀：英語学習者のための音読テストの信頼性の検討—一般化可能性理論の適用と第二言語習得への示唆—．群馬大学教育学部紀要，人文・社会科学編，2009, 58: 155-168. – reference: 4) 玉利 誠，宮崎至恵，松崎秀隆・他：臨床実習におけるルーブリックを用いた認知スキル指導の提案—クリニカル・クラークシップの普及に向けて—．柳川リハビリテーション学院・福岡国際医療福祉学院紀要，2015, 11: 18-23. – reference: 10) 中川法一，青山 誠，松葉好子・他：臨床教育の検証と新たな方向性．理学療法学，2013, 40: 151-155. – reference: 11) 金山浩基，座間味知彦，名取悟美：臨床実習成績とバイザーの総合判定の誤差について．リハビリテーション教育研究，2017, 22: 214-215. – reference: 12) 楠本正順，吉村 修，濱田輝一・他：臨床実習指導者への意識調査—理学理療法教育をどのように学んでいるか—．第48回日本理学療法学術大会抄録，2013, 40 (Suppl 2): 6. – reference: 22) Scott WA: Reliability of content analysis. The case of nominal scale coding. Public Opin Q, 1955, 19: 312-315. – reference: 1) Stevens DD，Levi AJ：大学教員のためのルーブリック評価入門．佐藤浩章（監訳），玉川大学出版部，東京，2014，p2． – reference: 2) 松下佳代：パフォーマンス評価—子どもの思考と表現を評価する—．日本標準，東京，2007，p10． – reference: 6) 岡山加奈，荻 あや子，高林範子・他：既存の基礎看護学実習評価表の課題とルーブリックを用いた評価表の提案．岡山県立大学保健福祉学部紀要，2014, 21: 9-16. – reference: 24) 小林 賢：臨床における教育方法論—効果的な臨床実習の進め方—．理学療法学，2014, 41: 203-206. – reference: 21) 舟島なをみ：質的研究への挑戦，第2版．医学書院，東京，2007，pp41-79． – reference: 15) 熊野貴紀，谷 浩明：全国理学療法士養成校の臨床実習形態についてのアンケート調査．理学療法科学，2015, 30: 503-508. – reference: 3) 沖 裕貴：大学におけるルーブリック評価導入の実際—公平で客観的かつ厳格な成績評価を目指して—．立命館高等教育研究，2014, 14: 71-90. – reference: 9) 宮本謙三，宅間 豊，井上佳和：臨床実習成績に対する妥当性の認識と帰属要因の関連．理学療法ジャーナル，2002, 36: 883-887. – reference: 14) 久保田まり，水間正澄：医療系臨床実習指導の重要性に関する指導者側の認知．医学教育，2002, 33: 467-474. – reference: 5) 四元祐子，藤田賢太郎，山下喬之：ルーブリックを用いたグループディスカッション評価方法の検討．九州理学療法士・作業療法士合同学会誌，2016: 256-256. – reference: 25) 中川法一：セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ，第2版．三輪書店，東京，2007，p297． – reference: 19) 公益社団法人日本理学療法士協会：臨床実習教育の手引き，第5版．公益社団法人日本理学療法士協会，東京，2007，pp15-20． |
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| SourceID | medicalonline jstage |
| SourceType | Publisher |
| StartPage | 675 |
| SubjectTerms | ルーブリック 理学療法士教育 臨床実習成績 |
| Subtitle | 内容分析を用いて使用者の感想の分析から課題と改善策を明らかにする |
| Title | 養成校と実習指導者が協同で行うルーブリック検証の試み |
| URI | https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/33/4/33_675/_article/-char/ja http://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=ca8ryoho/2018/003304/021&name=0675-0682j |
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| ispartofPNX | 理学療法科学, 2018, Vol.33(4), pp.675-682 |
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