ICTを活用した看護学生に対する双方向型の情報リテラシー教育実践例

【目的】看護学生の授業「情報科学」に,学生の学習進度やレベルに即した指導を効率的に行うことを目的として双方向型のコミュニケーションツールを導入した。授業内容を紹介し導入効果を検討したので報告する。【方法】導入前の平成22年と導入後の平成23-25年度定期試験の成績を比較した。さらに学生が医療情報リテラシーの必要性をどの程度理解したかをみるため,平成24年度の定期試験の記述問題をSCAT1)と3段階評価を用いて分析した。【結果】定期試験の総点平均は導入前の72.8点から導入後は84.6点に向上し,導入前は13年間常にあった不合格者が導入後は0名となった。SCAT分析の結果,看護に必要な信頼度の高...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 8; no. 1; pp. 20 - 26
Main Authors 和田, 佳代子, 高橋, 由佳, 坂井, 信裕, 片岡, 竜太, 菰田, 孝行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2015
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ISSN1883-6380
2434-4842
DOI10.32217/jaipe.8.1_20

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Summary:【目的】看護学生の授業「情報科学」に,学生の学習進度やレベルに即した指導を効率的に行うことを目的として双方向型のコミュニケーションツールを導入した。授業内容を紹介し導入効果を検討したので報告する。【方法】導入前の平成22年と導入後の平成23-25年度定期試験の成績を比較した。さらに学生が医療情報リテラシーの必要性をどの程度理解したかをみるため,平成24年度の定期試験の記述問題をSCAT1)と3段階評価を用いて分析した。【結果】定期試験の総点平均は導入前の72.8点から導入後は84.6点に向上し,導入前は13年間常にあった不合格者が導入後は0名となった。SCAT分析の結果,看護に必要な信頼度の高い最新情報を入手し,チーム医療に活かす必要性が理解されたことが分り,3段階評価は85%が満点であった。【結論】学生各々のレベルや提出内容に応じた個別指導を受け,学生は信頼度の高い医療情報収集の必要性を理解し,学習意欲と学力の向上に繋がったと考えられる。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.8.1_20