当院における胃手術後退院時の栄養指導の現状と問題点

平成9年から胃手術を受けた患者の退院時に,栄養士による栄養指導を開始した.平成11年12月迄に指導した99例を対象に,その指導経過を振り返り,実状と問題点,今後の課題について検討した.この間,胃手術後に退院した患者は132例で,栄養指導の実施率は75%であった.指導を受けたのは男76名,女23名で,60~70歳代の高齢者が大半であった.指導時の家族同伴件数は,男47名であったが,女は3名であり,女性の場合は,殆ど本人だけの指導であった.栄養士は,各患者の摂食状況を十分に把握し,それぞれに見合った適切な食事・栄養指導を長期的に行う必要がある.又,現状からみた栄養指導の問題点を解決するには,栄養士...

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Published inThe Medical Journal of Matsue City Hospital Vol. 5; no. 1; pp. 41 - 44
Main Authors 岩田, 篤子, 和田, 典子, 黒崎, 和美, 片山, 郁子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 松江市立病院 2001
Matsue City Hospital
Subjects
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ISSN1343-0866
2434-8368
DOI10.32294/mch.5.1_41

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Summary:平成9年から胃手術を受けた患者の退院時に,栄養士による栄養指導を開始した.平成11年12月迄に指導した99例を対象に,その指導経過を振り返り,実状と問題点,今後の課題について検討した.この間,胃手術後に退院した患者は132例で,栄養指導の実施率は75%であった.指導を受けたのは男76名,女23名で,60~70歳代の高齢者が大半であった.指導時の家族同伴件数は,男47名であったが,女は3名であり,女性の場合は,殆ど本人だけの指導であった.栄養士は,各患者の摂食状況を十分に把握し,それぞれに見合った適切な食事・栄養指導を長期的に行う必要がある.又,現状からみた栄養指導の問題点を解決するには,栄養士だけでなく,主治医や病棟(外来)看護婦と一体になったチーム医療としての取り組みが重要である
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.5.1_41