II.アクティブラーニング:主体的で効果的な学習を可能にする授業とは

アクティブラーニングとは,大人数講義と対照をなす教育アプローチであり,後者が教育者側の情報伝授効率を高めるのに対して,前者は学習者が新たに受領した情報について何らかの活動に従事することにより,それら情報の高次レベルでの修得を可能にする.大人数講義とは排他的ではなく相補的関係にあり,大人数講義を数分間中断して個人やペアで何らかの認知タスクに取り組ませるという小規模なものから始められる.その有効性は実証研究でも証明されつつあり,膨大な医学情報量と過密化するカリキュラムの中で学ぶ医学生の学習支援のために,今後導入拡大が求められている....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 12; pp. 2498 - 2508
Main Author 髙田, 和生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2015
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.104.2498

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Summary:アクティブラーニングとは,大人数講義と対照をなす教育アプローチであり,後者が教育者側の情報伝授効率を高めるのに対して,前者は学習者が新たに受領した情報について何らかの活動に従事することにより,それら情報の高次レベルでの修得を可能にする.大人数講義とは排他的ではなく相補的関係にあり,大人数講義を数分間中断して個人やペアで何らかの認知タスクに取り組ませるという小規模なものから始められる.その有効性は実証研究でも証明されつつあり,膨大な医学情報量と過密化するカリキュラムの中で学ぶ医学生の学習支援のために,今後導入拡大が求められている.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.104.2498