海外選択制臨床実習の効果と問題点

本学では平成10年度より6年生の選択臨床実習の一部を海外で行うことを認めており, 今年度までに28名が行った. 今回, 海外実習経験者に対して海外臨床実習の効果, 問題点などについてアンケート調査を行った. アンケート項目は, 実習先選択理由, 研修先言語の学習法, コミュニケーション, 実習内容などである. アンケートの回収率は68%であった. 実習先は英語圏が大多数であり, 実習期間は平均で2.3か月 (1~3か月) であった. 実習経験の満足度については, 皆満足していたが, コミュニケーションについては語学力不足を感じる意見が多かった. また大学への規制緩和および期間の延長などの意見も...

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Bibliographic Details
Published in医学教育 Vol. 35; no. 2; pp. 105 - 109
Main Authors 柵山, 年和, 福島, 統, 山崎, 洋次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 2004
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ISSN0386-9644
2185-0453
DOI10.11307/mededjapan1970.35.105

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Summary:本学では平成10年度より6年生の選択臨床実習の一部を海外で行うことを認めており, 今年度までに28名が行った. 今回, 海外実習経験者に対して海外臨床実習の効果, 問題点などについてアンケート調査を行った. アンケート項目は, 実習先選択理由, 研修先言語の学習法, コミュニケーション, 実習内容などである. アンケートの回収率は68%であった. 実習先は英語圏が大多数であり, 実習期間は平均で2.3か月 (1~3か月) であった. 実習経験の満足度については, 皆満足していたが, コミュニケーションについては語学力不足を感じる意見が多かった. また大学への規制緩和および期間の延長などの意見も多かった. 海外選択性臨床実習経験が卒後の進路に大きな影響を与えていると考えられ, このような有用な海外臨床実習を推進するため, 今後受入先とのより詳細なコンタクトの確保や保険などの完備が必要と思われた.
ISSN:0386-9644
2185-0453
DOI:10.11307/mededjapan1970.35.105