V.発作性夜間血色素尿症:病態と治療の最前線
発作性夜間血色素尿症は,後天的なPIGA遺伝子変異を持つ造血幹細胞クローンの拡大によって引き起こされる,造血幹細胞疾患である.血管内溶血,血栓症,造血不全を3主徴とし,根治には造血幹細胞移植が必要だが,明確な適応基準がない.多くの症例で対症療法が中心となるが,エクリズマブの登場により血管内溶血が劇的に抑制され,造血不全を除く諸症状も改善され,さらに生命予後の改善も期待されている....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 104; no. 7; pp. 1397 - 1404 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.104.1397 |
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Summary: | 発作性夜間血色素尿症は,後天的なPIGA遺伝子変異を持つ造血幹細胞クローンの拡大によって引き起こされる,造血幹細胞疾患である.血管内溶血,血栓症,造血不全を3主徴とし,根治には造血幹細胞移植が必要だが,明確な適応基準がない.多くの症例で対症療法が中心となるが,エクリズマブの登場により血管内溶血が劇的に抑制され,造血不全を除く諸症状も改善され,さらに生命予後の改善も期待されている. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.104.1397 |