2.自己抗体の標的抗原―ITPを中心に

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,血小板が自己抗体により早期に網内系にて破壊される自己免疫疾患である.全身性エリテマトーデス(SLE)が全身性疾患であるのに対し,バセドー病やITPは臓器特異的な自己免疫疾患である.ITPの病態さらにはその成因を解析するためには,ITPにおける自己抗体の標的抗原(=自己抗原)を明らかにする必要がある.本稿では,ITPにおける標的抗原の詳細を中心に,その病態解析に関する最近の進歩につき概説する....

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Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 103; no. 7; pp. 1570 - 1579
Main Author 冨山, 佳昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2014
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.103.1570

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Summary:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は,血小板が自己抗体により早期に網内系にて破壊される自己免疫疾患である.全身性エリテマトーデス(SLE)が全身性疾患であるのに対し,バセドー病やITPは臓器特異的な自己免疫疾患である.ITPの病態さらにはその成因を解析するためには,ITPにおける自己抗体の標的抗原(=自己抗原)を明らかにする必要がある.本稿では,ITPにおける標的抗原の詳細を中心に,その病態解析に関する最近の進歩につき概説する.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.103.1570