4.カルシニューリン阻害薬の使い方

シクロスポリン(CsA)とタクロリムス(Tac)は,カルシニューリンの脱リン酸化酵素活性阻害を介したT細胞の活性化制御を主作用とする薬剤である.CsAはシクロフィリン,TacはFKBP12と結合して作用を発揮するという相違もあって,2つの薬剤の副作用や疾患に対する効果に差異が見られる.難治性病態に対しては,従来の核酸代謝拮抗薬との併用療法の有用性が期待されている....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本内科学会雑誌 Vol. 98; no. 10; pp. 2506 - 2511
Main Authors 亀田, 秀人, 長澤, 逸人, 小川, 祥江, 鈴木, 勝也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.98.2506

Cover

More Information
Summary:シクロスポリン(CsA)とタクロリムス(Tac)は,カルシニューリンの脱リン酸化酵素活性阻害を介したT細胞の活性化制御を主作用とする薬剤である.CsAはシクロフィリン,TacはFKBP12と結合して作用を発揮するという相違もあって,2つの薬剤の副作用や疾患に対する効果に差異が見られる.難治性病態に対しては,従来の核酸代謝拮抗薬との併用療法の有用性が期待されている.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.98.2506