介護から学ぶ看護師に必要な倫理観 看護教員として看護学生に伝えたいこと

「要旨」介護の書籍を通し介護から学ぶ高齢者の関わり方を探り, 看護に必要な倫理観を説明できるカテゴリーを導き出し, 学生の学びに生かすことを目的とした. 方法として介護について語っている書籍5冊から倫理観が表出されている記述内容について抽出した. 抽出した表現を研究者間で検討を重ねサブカテゴリー分類を行いカテゴリー化した. 【医師や看護師が見落としてしまうこと】【高齢者を敬う】【療養上の世話の基本となるもの】【医療職の考え方】【最期まで自分らしく】【寄り添う】の6つのカテゴリーから構成された. 看護教育は根拠を基に対象を見ることを学ぶ. 介護では, 高齢者のありのままを受け入れ, 見守り, 本...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in伝統医療看護連携研究 Vol. 4; no. 2; pp. 30 - 38
Main Authors 鹿野, 卓子, 鈴木, 博美, 平尾, 由美子, 越川, 暢恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本伝統医療看護連携学会 31.03.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2435-5356
2435-6395
DOI10.34511/jstn.4.2_30

Cover

More Information
Summary:「要旨」介護の書籍を通し介護から学ぶ高齢者の関わり方を探り, 看護に必要な倫理観を説明できるカテゴリーを導き出し, 学生の学びに生かすことを目的とした. 方法として介護について語っている書籍5冊から倫理観が表出されている記述内容について抽出した. 抽出した表現を研究者間で検討を重ねサブカテゴリー分類を行いカテゴリー化した. 【医師や看護師が見落としてしまうこと】【高齢者を敬う】【療養上の世話の基本となるもの】【医療職の考え方】【最期まで自分らしく】【寄り添う】の6つのカテゴリーから構成された. 看護教育は根拠を基に対象を見ることを学ぶ. 介護では, 高齢者のありのままを受け入れ, 見守り, 本人の困っていることに焦点をあてる. 高齢者看護で優先されるのは看護と介護の連携であり, そこに上下関係はない. 看護師にとって必要な事は, 看護の対象を1人の生活者として捉え寄り添う姿勢であり, 看護学生に学んでほしい倫理観と考える.
ISSN:2435-5356
2435-6395
DOI:10.34511/jstn.4.2_30