近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察pde-neo®とFLUOBEAM 800®の比較

近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察は,無侵襲で簡便に副甲状腺の探索や確認ができ,甲状腺手術あるいは副甲状腺手術に有用である。今回われわれは,副甲状腺の自家蛍光が観察可能な既製の2種類の近赤外線装置pde-neo®(浜松ホトニクス)/FLUOBEAM 800®(FLUOPTICS)を同一症例で使用し,性能の比較を行った。両機器ともに副甲状腺の自家蛍光は甲状腺より高く,両者の間で副甲状腺/甲状腺の蛍光輝度比に差はなかった。機器の特徴を比較した結果,切除組織からの自家移植目的での副甲状腺の探索にはpde-neo®が,術野における副甲状腺の探索にはFLUOBEAM 800®が優れていると思われ...

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Published in頭頸部外科 Vol. 30; no. 3; pp. 277 - 283
Main Authors 高橋, 剛史, 山崎, 恵介, 竹内, 美香, 正道, 隆介, 太田, 久幸, 植木, 雄志, 堀井, 新
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2020
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Summary:近赤外線装置を用いた副甲状腺の自家蛍光観察は,無侵襲で簡便に副甲状腺の探索や確認ができ,甲状腺手術あるいは副甲状腺手術に有用である。今回われわれは,副甲状腺の自家蛍光が観察可能な既製の2種類の近赤外線装置pde-neo®(浜松ホトニクス)/FLUOBEAM 800®(FLUOPTICS)を同一症例で使用し,性能の比較を行った。両機器ともに副甲状腺の自家蛍光は甲状腺より高く,両者の間で副甲状腺/甲状腺の蛍光輝度比に差はなかった。機器の特徴を比較した結果,切除組織からの自家移植目的での副甲状腺の探索にはpde-neo®が,術野における副甲状腺の探索にはFLUOBEAM 800®が優れていると思われた。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.30.277