術療法後の変形性股関節症患者に対する歩⾏異常性の観察評価と三次元歩⾏解析データとの基準関連妥当性の検討
【⽬的】変形性股関節症(以下,股OA)⼿術療法後患者の歩⾏異常性に関し,観察評価の内容的妥当性を得た上で,三次元動作解析データを⽤いた基準関連妥当性の検証を⽬的とした。【⽅法】歩⾏異常性の項⽬プールを作成し,観察評価に関する評定を三件法とした。内容的妥当性は股OA の有識者4 名から意⾒を得て精査した。基準関連妥当性は三次元動作解析データを外的基準として検討した。【結果】内容的妥当性を得た観察評価項⽬は7 項⽬であった。基準関連妥当性は「項⽬Ⅰ:踵接地時の⾜部の状態(⾜関節⾓)」,「項⽬Ⅲ:⽴脚中期の体幹の状態(側⽅移動の対称性)」,「項⽬Ⅴ:患側⽴脚中期の股関節の状態(股関節内転⾓)」,「項...
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Published in | 運動器理学療法学 Vol. 2; pp. 21 - 31 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
2022
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Subjects | |
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ISSN | 2436-8075 |
DOI | 10.57281/jofmpt.202203 |
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Summary: | 【⽬的】変形性股関節症(以下,股OA)⼿術療法後患者の歩⾏異常性に関し,観察評価の内容的妥当性を得た上で,三次元動作解析データを⽤いた基準関連妥当性の検証を⽬的とした。【⽅法】歩⾏異常性の項⽬プールを作成し,観察評価に関する評定を三件法とした。内容的妥当性は股OA の有識者4 名から意⾒を得て精査した。基準関連妥当性は三次元動作解析データを外的基準として検討した。【結果】内容的妥当性を得た観察評価項⽬は7 項⽬であった。基準関連妥当性は「項⽬Ⅰ:踵接地時の⾜部の状態(⾜関節⾓)」,「項⽬Ⅲ:⽴脚中期の体幹の状態(側⽅移動の対称性)」,「項⽬Ⅴ:患側⽴脚中期の股関節の状態(股関節内転⾓)」,「項⽬Ⅵ:患側踵離地時の股関節の状態(股関節伸展⾓)」の4 項⽬で⽀持された。【結論】股OA ⼿術療法後の歩⾏異常性に関する4 つの観察評価項⽬は,基準関連妥当性を有し臨床現場で使⽤できる可能性がある。 |
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ISSN: | 2436-8075 |
DOI: | 10.57281/jofmpt.202203 |