バイオエタノール認証標準物質における硫黄の値付け

産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ, AIST)では,バイオエタノールの成分分析における精度管理用認証標準物質,NMIJ CRM 8301-aを開発した。開発した認証標準物質のマトリクスはコメを原料として製造されたエタノールである。認証項目は,水,メタノール,硫黄,銅の4成分であり,本認証標準物質はエタノール燃料中の成分分析における機器校正用および精度管理用に使用することができる。本論文では,硫黄の認証について報告する。硫黄の認証値は,アンプルに小分けした候補標準物質を分析して決定した。測定方法には,燃焼-紫外蛍光法および燃焼-イオンクロマトグラフィーを適用した。硫黄の認証値は...

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Published inJournal of the Japan Petroleum Institute Vol. 56; no. 3; pp. 171 - 175
Main Authors 北牧, 祐子, 朱, 彦北, 稲垣, 真輔, 松尾, 真由美, 谷口, 幸子, 沼田, 雅彦, 加藤, 健次
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 石油学会 2013
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Summary:産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ, AIST)では,バイオエタノールの成分分析における精度管理用認証標準物質,NMIJ CRM 8301-aを開発した。開発した認証標準物質のマトリクスはコメを原料として製造されたエタノールである。認証項目は,水,メタノール,硫黄,銅の4成分であり,本認証標準物質はエタノール燃料中の成分分析における機器校正用および精度管理用に使用することができる。本論文では,硫黄の認証について報告する。硫黄の認証値は,アンプルに小分けした候補標準物質を分析して決定した。測定方法には,燃焼-紫外蛍光法および燃焼-イオンクロマトグラフィーを適用した。硫黄の認証値は2.43 mg kg−1,拡張不確かさは0.23 mg kg−1(k=2)である。
ISSN:1346-8804
1349-273X
DOI:10.1627/jpi.56.171