急性低音障害型感音難聴の疫学検討 突発性難聴全国疫学調査から

1993年の突発性難聴全国疫学調査で突発性難聴として報告された一側例2,790症例のうち急性低音障害型感音難聴がどれくらい含まれているか検討した。 2,790症例中252症例が急性低音障害型感音難聴であった。 急性低音障害型感音難聴252症例について性別, 年齢分布, 聴力の変化, 発症から初診までの期間, 予後を検討した。 男女比は1:2, 平均年齢は34.8歳であった。 発症日から初診日までの日数が短いほど予後は良く, 予後の男女差は認めなかった。 急性低音障害型感音難聴は平成12年度急性高度難聴調査研究班の診断基準 (試案) を用いたところ突発性難聴全国疫学調査の登録患者の9%を占めてお...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 45; no. 2; pp. 197 - 202
Main Authors 三澤, 逸人, 中島, 務, 細川, 真理子, 寺西, 正明, 松田, 京子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 27.04.2002
日本聴覚医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.45.197

Cover

More Information
Summary:1993年の突発性難聴全国疫学調査で突発性難聴として報告された一側例2,790症例のうち急性低音障害型感音難聴がどれくらい含まれているか検討した。 2,790症例中252症例が急性低音障害型感音難聴であった。 急性低音障害型感音難聴252症例について性別, 年齢分布, 聴力の変化, 発症から初診までの期間, 予後を検討した。 男女比は1:2, 平均年齢は34.8歳であった。 発症日から初診日までの日数が短いほど予後は良く, 予後の男女差は認めなかった。 急性低音障害型感音難聴は平成12年度急性高度難聴調査研究班の診断基準 (試案) を用いたところ突発性難聴全国疫学調査の登録患者の9%を占めており, 突発性難聴との差が明瞭ではなかったことを示唆していた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.45.197