水稲新品種「ゆめみづほ」の収量構成要素と生育指標

新しく石川県の水稲奨励品種に採用された「ゆめみづほ」(品種名「石川43号」)の県下全域への普及に向け, 目標収量580kg/10aを達成するための収量構成要素を設定し, 現地試験の結果から妥当性を検証した.また, 生育ステージ別の窒素吸収量から稲体生育量の指標についても検討した.玄米品質と収量の目標を維持できるm^2当たり籾数は約30,000粒であり, この籾数レベルでは登熟歩合, 千粒重の低下は見られなかった.また, m^2当たり籾数が30,000粒の稲体の幼穂形成期における窒素吸収量は5〜6kg/10a, 穂揃期の窒素吸収量は11〜12kg/10a程度と推測された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in北陸作物学会報 Vol. 40; pp. 8 - 10
Main Authors 黒田, 晃, 中村, 啓二, 橋本, 良一, 永畠, 秀樹, 猪野, 雅栽
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 2005
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.40.0_8

Cover

More Information
Summary:新しく石川県の水稲奨励品種に採用された「ゆめみづほ」(品種名「石川43号」)の県下全域への普及に向け, 目標収量580kg/10aを達成するための収量構成要素を設定し, 現地試験の結果から妥当性を検証した.また, 生育ステージ別の窒素吸収量から稲体生育量の指標についても検討した.玄米品質と収量の目標を維持できるm^2当たり籾数は約30,000粒であり, この籾数レベルでは登熟歩合, 千粒重の低下は見られなかった.また, m^2当たり籾数が30,000粒の稲体の幼穂形成期における窒素吸収量は5〜6kg/10a, 穂揃期の窒素吸収量は11〜12kg/10a程度と推測された.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.40.0_8