多次元コーディングスキームに依拠した協調学習プロセスの 自動コーディングの精度検証
コンピュータ支援協調学習研究において、相互作用の活性化のメカニズムを分析し、協調プロセスがうまく進行していないグループを識別する指標を抽出し、適切な足場掛けを行う指針を得ることは、きわめて重要な課題といえる。協調プロセス分析のため、会話データへのコーディングと統計的分析が研究方法としてしばしば採用されるが、本研究プロジェクトでは、深層学習技術による高精度のコーディングの自動化の手法を開発し、その精度と有効性を評価してきた。我々の行った先行研究ではスピーチアクトに基づく 16 のラベルで構成されるコーディングスキームに依拠して、教師付データを作成し、深層学習の対象とした。本論では、より包括的に協...
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Published in | 学習分析学 Vol. 2; pp. 11 - 22 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 学習分析学会
2018
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Subjects | |
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ISSN | 2436-6862 |
DOI | 10.51034/jasla.2.0_11 |
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Summary: | コンピュータ支援協調学習研究において、相互作用の活性化のメカニズムを分析し、協調プロセスがうまく進行していないグループを識別する指標を抽出し、適切な足場掛けを行う指針を得ることは、きわめて重要な課題といえる。協調プロセス分析のため、会話データへのコーディングと統計的分析が研究方法としてしばしば採用されるが、本研究プロジェクトでは、深層学習技術による高精度のコーディングの自動化の手法を開発し、その精度と有効性を評価してきた。我々の行った先行研究ではスピーチアクトに基づく 16 のラベルで構成されるコーディングスキームに依拠して、教師付データを作成し、深層学習の対象とした。本論では、より包括的に協調プロセスを掌握することをめざして、5つの次元をもつ多層的なコーディングスキームを新たに構築し、これに基づいて深層学習技術による自動コーディングを行い、その精度を検証することにした。さらに精度検証で使用したデータとは異なるデータセットに対して自動コーディングを行い、その結果の分析を行った。 |
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ISSN: | 2436-6862 |
DOI: | 10.51034/jasla.2.0_11 |